【第14話】声帯
前回、声の出る仕組みの説明をしましたが、やっぱ歌う人にとって、声帯に対する理解を深めることは、重要なことなんです。
声の出し方、響かせ方には、何種類かありますが、大雑把にいうと、声帯をどのくらいの割合で使っているか、これを把握することが第1歩かと。
まず、
▼チェストボイス(胸声)
ふつーの声。声帯をびしっと閉めて、声帯をびしっと張って、声帯を振動させて、声を出します。
声帯を緩めると低い音、がちがちに張ると高い音が出ます。
※低い声/高い声でなく、低い音/高い音と表現した理由は第13話参照。
▼ファルセット(裏声)
声帯をつかわずに声を出します。
風邪を引いた際、咽頭に炎症が起きてしまい、声がしゃがれたり、かすれたり、でなくなったりすることがありますが、これは咽頭部に声帯があるために生じる症状です。炎症によって声帯が腫れたり、硬くなったりすることが原因です。
でも、こんなときでも、裏声ではしゃべれたりしますよね??
これは、裏声が声帯を使用しない発声だからに他なりません。
▼ミックスボイス
声帯の一部だけを振動させます。
なぜミックスボイスと呼ばれるかは、よくわかっていません。
ミックスボイスには、大雑把にわけると次の2種類があります。
▽ミドルボイス
チェストボイスだけでも出せる音域をミックスボイスとして発声します。
▽ヘッドボイス(頭声)
チェストボイスで出ない音域をミックスボイスとして発声します。
ミックスボイスを使用する際の声帯のイメージは、
声帯を半分程度使用する・・・ミドルボイス
声帯のごく一部を使用する・・・ヘッドボイス
鉄筋、木琴、ピアノを思い出してください。
部品が長いと低い音、短いと高い音が鳴りますよね??
声帯も同じです。
練習方法はいろいろありますが、それはレッスンにて。
何も知らずに練習するのと、知識を入れたうえで練習するのでは、上達の速さに大きな差がでます。また、より具体的に肉体構造をイメージすると、さらに上達速度が増す傾向にあります。
6月から本スクールに通う予定の方は、ここで説明する座学はきちっと勉強しておいてくださいね~♪
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